無垢材とは、丸太から切り出した木材のこと。角材や板材など、必要な寸法に製材した木材のことです。合板や集成材とは違い、天然の木材になります。そのため割れやひびが入りやすい。しかし、天然木本来の風合いを持ち、湿度調節・防虫効果・断熱効果などの働きがあります。また化学物質を含まない人の健康にやさしい自然素材でもあります。その無垢材を、構造材(柱・梁など)・造作材(化粧材*例えば和室で使用する木材など )・内装材(壁板・床板など)・建具材・カウンター・棚、それぞれに適材適所に使用します。
↓梁(はり):建物の上からの荷重を支える部材。画像には2本の化粧梁と天井を這うように斜めに架けられた登り梁が写っています。本来梁は屋根裏に隠れていますが、吹き抜けの空間なので、登り梁も見せる梁になります。木材は強度のある赤松です。
↓通し柱:2階まで通っている柱。紙で巻かれた柱は化粧柱です。木材は強度・耐久性のある桧を使用。
↑↓アングルが違いますが、同じ空間の画像です。広い空間を支えるため、何本も梁が水平に入っています。木材は赤松を使用。
↓建方から完成までの様子を紹介します。2階のリビング、赤松登り梁。
↑↓同じ空間の画像です。北安曇郡松川村産の赤松の梁。4m強ものを4本使用しました。
↓同じ空間の画像です。建方後。
↑↓同じ建物の外部の画像です。2階の上り梁の存在感がわかります。
↑欅(けやき)の一枚板:幅のある板材ということは、この材の原木がそれだけ大きい丸太であったということです。これを何に使うかというと・・・。↓
↓キッチンカウンターになりました。書斎に据え付ける机としても良いと思います。
↑欅のテーブル:2つとも塗装する前の状態。
↓塗装すると木目が際立ちます。欅ならではの美しさです。
↓机:本来専門分野ではありませんが、お客様のご要望で引き出し付きの机をつくらせていただきました。。専門の家具職人のようにはいきませんが、無垢材でつくられた一品ものです。
↓棚:木材は欅を使用。クリアな塗装をしているので、欅の木目が素朴で、これもまた味わいがあります。
↓建主さんのご希望で、リビングに合うテーブルを作りました。まず、選んだ木材は欅の一枚板です。リビングには、欅の柱やカウンター、パソコン机と椅子があり、材を揃えたいと思ったからです。
↓脚の部分。可動式です。写真のように立てれば、椅子に座ってちょうどよい高さになります。
↓この脚を横にすると、
↓床に座ってちょうどよい高さのローテーブルになります。
欅の扱いはなかなか面倒です。虫食いの穴があったり、無傷という訳にはいきません。それでも欅の存在感は素晴らしい。一枚板から、本来の木の大きさ、雄大さ、自然の成す凄さのようなものが感じられます。テーブルが放つ空気感が確かにあります。
長さ1810mm 幅710~650㎜ 厚さ50㎜
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