無垢材を肌で感じられるのは、床板です。裸足で歩きたくなります。床板に触れた足の感触は、ずっと素足でいたいという感じではないでしょうか。木には湿度調節や断熱効果があります。周囲の環境に影響されにくいため、夏はほどよいひんやり感があります。冬は、室内の暖房とともに木はゆっくりとあたたまっていきます。そして床の上を寝転んでみたくなります。季節それぞれに合った環境を整えてくれるのが無垢材です。ここでは板材の年月を重ねた様を紹介します。
↑赤松の床板:最初はやや黄みがかった白色とでもいいましょうか。水拭きすると艶が出ます。時が経つと・・・。↓
↓赤みのある茶褐色に変わってきます。素足で歩くと、やわらかさを感じます。
↓杉の天井板・壁板・建具(床板は赤松):杉は赤身と白身があります。そのため板の貼り方によって縞模様が連なります。桧とはまた一味違う、山小屋風といった感じですね。この画像は最初に撮ったものなので、これでも真新しい白さと言えます。↓
↓これが時経つと・・・。杉の赤身の部分が茶褐色に深まってきました。白身の部分も白さが抜けて、いい色合いに落ち着いてきました。
↓杉の無節の赤身で揃えた壁板:中央の壁板は杉の無節の赤身で揃えました。左側の柱と右側の建具も赤身のある杉です。無節の赤身のものは稀少価値が高く、最高級とされる一品です。↓
↓杉の無節の赤身で揃えた壁板:画像は、時が経ち変化した様を紹介するにいたっていない絵となってしまいました。光の当たり方など、難しいですね。何度やってもうまく撮れませんでした。でも、柱や建具の様子を見ると、変化を感じることができます。中央の壁板は強かった赤身が落ち着いた感じがあります。
↑桧の壁板:無節は高級品となりますが、節があっても決して悪くはありません。それも味わい深いです。桧の薄桃色は他の樹種にはない美しさがあります。また香りもすばらしく、癒しの効果があります(防虫効果も有る)。床は赤松を使用していますが、桧と比べると黄みがかった色です。
↓桧の木肌の変化はよくわかります。茶褐色に落ち着きました。赤松の床板も少し変化しているのがわかります。
↑桧の無節の壁板:桧の無節の板になるとこんな感じです。柱・建具・床板も桧を使用しています。天井は杉です。
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